火垂るの墓

天に召された妹・節子の小さな人生を爽やかに回想するラストシーンが映画の負の印象をかろうじて軽減してくれた。それにしても、飢え、貧困、絶望は人を狂気に変える。空き巣に入りやすいことから、空襲を歓迎し、歓喜する兄・清太の変貌ぶりに戦争の奥深い怖ろしさを感じた。